セミのおもひで。

2013年8月6日火曜日

日常

t f B! P L
こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。

ここ最近では、当院の周辺にてセミの鳴き声が大音量で響いております。

そのセミですが、つい先日、医師の当直室に一匹迷い込んでいるとの
情報が地域医療連携室に入ってまいりました。

そっと様子をうかがってみますと、大きな羽音を立てて動き回っています。

大きさがまた相当に立派なものでしたので、当院の住所である手稲金山
にちなみ、『金山サイズのセミ』と命名いたしました。

よくよく考えますと、これまでに周辺で目撃したカメムシや蝶、トンボや蛾
など、様々な生き物達がビッグサイズ、すなわち金山サイズであったよう
に思います。

さて、私はこれまでにコードK続・コードK夏の虫、などブログの中でも
触れてきましたが、虫は全般的に苦手としているのです。

院内に迷い込んだ金山サイズのセミを、純粋無垢な少年のようにパッと
捕まえることはできませんし、かと言って男気に溢れながら豪快に捕獲
するということもできません。

どうしたものかと考えた末、院内にある虫捕り網を使うことにいたしました。

セミが床にいる間に網をかぶせ、まず最初の段階はクリアしたのですが、
問題はそれからどうするかです。

何とか元気な姿で自然に帰してあげたい。

そんな思いはあるものの、セミは網の中で激しく動き回っており、私には
窓までの1m30cmがやけに遠く感じられます。

私は、セミがおとなしくなる時が訪れるのをじっと待ちました。

そして、セミの動きが止まったその瞬間、私は網をスライドさせ、素早く、
本当に素早く回転させながら窓の外に逃がしたのです。

一瞬の沈黙の後、金山サイズのセミは元気に羽ばたき、緑の中へと
消えていきました。

あのセミは、今日も元気に鳴いているのでしょうか。

そんなことを想う夏の日です。

それでは。



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