こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。
ここ最近では、当院の周辺にてセミの鳴き声が大音量で響いております。
そのセミですが、つい先日、医師の当直室に一匹迷い込んでいるとの
情報が地域医療連携室に入ってまいりました。
そっと様子をうかがってみますと、大きな羽音を立てて動き回っています。
大きさがまた相当に立派なものでしたので、当院の住所である手稲金山
にちなみ、『金山サイズのセミ』と命名いたしました。
よくよく考えますと、これまでに周辺で目撃したカメムシや蝶、トンボや蛾
など、様々な生き物達がビッグサイズ、すなわち金山サイズであったよう
に思います。
さて、私はこれまでにコードK、続・コードK、夏の虫、などブログの中でも
触れてきましたが、虫は全般的に苦手としているのです。
院内に迷い込んだ金山サイズのセミを、純粋無垢な少年のようにパッと
捕まえることはできませんし、かと言って男気に溢れながら豪快に捕獲
するということもできません。
どうしたものかと考えた末、院内にある虫捕り網を使うことにいたしました。
セミが床にいる間に網をかぶせ、まず最初の段階はクリアしたのですが、
問題はそれからどうするかです。
何とか元気な姿で自然に帰してあげたい。
そんな思いはあるものの、セミは網の中で激しく動き回っており、私には
窓までの1m30cmがやけに遠く感じられます。
私は、セミがおとなしくなる時が訪れるのをじっと待ちました。
そして、セミの動きが止まったその瞬間、私は網をスライドさせ、素早く、
本当に素早く回転させながら窓の外に逃がしたのです。
一瞬の沈黙の後、金山サイズのセミは元気に羽ばたき、緑の中へと
消えていきました。
あのセミは、今日も元気に鳴いているのでしょうか。
そんなことを想う夏の日です。
それでは。
検索
アーカイブ
過去の投稿
- ► 2021 (157)
- ► 2020 (100)
- ► 2019 (103)
- ► 2018 (105)
- ► 2017 (105)
- ► 2016 (104)
- ► 2015 (103)
- ► 2014 (104)
- ▼ 2013 (107)