こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。
今年もインフルエンザが流行する季節となりました。
例年に比べると早めの流行となっているようです。
当院では、アレルギーなどがあるスタッフを除き、全てのスタッフが
インフルエンザの予防接種を受けることになっております。
自身が感染源となり、入院患者様や他のスタッフへと感染が広がることの
ないようにするためです。
毎年の恒例ながら、毎回ブログ内でもお伝えしておりますように、私佐藤は
注射を苦手としております。
いえ、かなり、苦手としております。
いや、とてつもなく嫌いです。
そんな佐藤の予防接種2016ですが、実は先週の金曜日に既に終えております。
ここからはその当日のドキュメントをお送りしますので、お時間のある方はぜひ
お付き合いください。
あれは、先週の金曜日、夕方のことでした。
廊下を歩いていた私の院内PHSが鳴ったのです。
表示されている番号を見て嫌な予感がしなくもなかったのですが、そのまま
スルーというわけにはもちろんいきませんので、私は電話に出ました。
電話は外来スタッフ(看護師)からであり、「ワクチンが一つ余っているので、これ
から予防接種を受けませんか?」という嫌な予感的中の打診だったのです。
医療関係者の方はご存知かと思いますが、予防接種のワクチンは大人2人分
が1セットとなっており、基本的に保存はききませんので、その日のうちに使い
切らなければなりません。
医事課は特に外来から近い部署ですので、夕方などに看護スタッフがやってきて、
余っているんですが誰か受ける人はいませんか?という打診を頻繁に受けます。
やはり、ワクチンは効率よく使用するべきですので、医事課や地域医療連携室
のスタッフとしましても、余りが出た場合には積極的に声掛けをしてほしいという
ことは伝えてあるのです。
ただ、佐藤につきましてはもともと翌週に予防接種を受けようと心に決めて
おりました。
それは、「院内的には11月中に接種することという取り決めになっている
けれど、まだ来週だってギリギリ11月だし…」という直前までは何とかして
逃れようという気持ちではなく、
「今週はちょっと心の準備が整わなかったので、週末にしっかり気持ちの
コンディションを調整してから」、というメンタル的な部分の問題でもなく、
あるいは、「医事課のスタッフはほとんど接種が終了しているが、地域医療
連携室の3名はまだ受けていない。ここは2人1組で行くのではなく、佐藤を
入れて4人で行けば互いに励まし合い、少しでも苦手な気持ちが紛れるの
ではないか。しかし残念、今日は連携室は外勤等で外来が開いている時間に
戻って来れそうにない…!」というみんなで行くことの安心感への期待でもなく、
単に11月の初めにひいた風邪の影響を考慮して万全な体調の中で受ける
べきであろう、という考えと、実際に金曜日は業務が立て込んでおりまして、
なかなか時間を作れなかったから、というのが理由なのです。
事前に、外来看護スタッフに佐藤の風邪やまだ咳が残っていることを伝えた
時には、「最終的には先生が診察して判断しますけど、体調がいまいちなら、
無理はしない方がいいですよ」というようなことを言われまして、
「よし、これで来週までの延ばせる!」
ではなく、
「そうだよなぁ。万が一、無理に接種して体調不良になってもいけないし」、
と納得し、理解し、とにかく安心したのでした。
ただ、その一方で、さっさと終わらせてしまいたいという思いがあるのも
また事実であり、また、例年よりも早い流行を見せている中で、体内に抗体
が作られるまでの期間を考慮するとすぐに受けるべきではないか、という
気持ちもあったのです。
そんなこんなで、電話にてお呼びはかかってしまいましたし、全く気持ちの
準備はできておりませんでしたが、(今日かぁ~と思いつつ)「わかりました。
これから行きます」と外来看護師からの打診に(渋々)答えたのでした。
しかし、その時佐藤は院内の3階におりましたので、外来に向かうまでに
少しだけ時間がかかるということを追加で伝えたのです。
すると、「いや、それなら無理に戻らなくても他の人に聞いてみるからいい
ですよ」との言葉が返ってきまして、「え、そうですか?いいんですか?」
と言いつつ、内心では「言ってみるものだな(ホッ)」となっておりました。
ここで念のためにお伝えしておきますと、決してその日の接種を避けようとして
のことではありませんし、3階にいたというのがウソなわけでもありません。
夕方で勤務終了が近づく時間帯の中、たとえ僅かであろうとも、スタッフを
待たせてはいけない、との気持ちからです。
本当です。
少なくとも、3階にいたという事実は紛れもなく事実なのです。
ちなみに、先日はリハビリテーション科の課長から、「リハビリ科の他のスタッフ
は全員予防接種は終わったので、2人1組で行った方がいいだろうし、一緒に
受けませんか?」とお誘いを受けました。
しかし、佐藤は上記したような風邪症状がまだ残っていたということもあり、
「いやいや今日はちょっと」ですとか、「できれば来週に」などということ
を言っておりましたら、「まさか、逃げようとしてるんじゃ…」というような
疑惑を持たれてしまったのですが、断じてそのようなことはありません。
もちろん、「右腕でも左腕でも、何本でもこーい」というような気持ちには
到底なれませんが、逃げようなどという気持ちは微塵もないのです。
ただ、せっかくお誘いいただいたリハビリ課長には申し訳ありませんし、予防
接種を受けたくてうずうずしていたのかもしれませんので、佐藤はすぐに外来
看護師に連絡し、ワクチンが余った際には課長をとにかくまず呼んでほしいと
職員の順番待ちにねじ込んでおきました。
さて、話は戻りますが、金曜の夕方に受けることを免れた佐藤だったのですが、
なんとなんと、その数分後に再びPHSが鳴りまして、(むむぅと思いながら)
電話をとったところ、「他の人が来れないみたいなので、やっぱりお願いでき
ますか?」というおそろしい内容の連絡であったのです。
や、やっぱり今日受けるのか…。
と、がく然としたものの、さすがにここまできたら本当に覚悟を決めるしか
ありません。
佐藤はすぐに医事課に戻り、カルテを出してもらい、予診票を記入し、熱を
測ったところ、階段を使って急いで戻ってきたということもあってか、体温は
37度ありました(笑)。
それでも、せっかく覚悟を決めたのだからあとはさっさと打って終えるのみ、
と思っていたのですが、その後30分近く待つことになりまして、何とも言え
ない汗をあちらこちらにじんわりとかきながら、今年に入って1番長い待ち
時間を過ごしたのです。
そして、その後診察室に入り、風邪をひいていたみたいだが体調は問題ない
かということや、まだ熱があるけど大丈夫かということなどを当日の担当医
である副院長に聞かれまして、佐藤的にはもうここまできたら早く終えたい
ですし、「全然元気です!」、「熱は階段使って早歩きで来たからです!」と
ややおかしなテンションで答えまして、いよいよ接種の瞬間を迎えたのでした。
ほとんどの外来看護師は佐藤が注射を苦手としていることを知っております
ので、春の採血、そしてこの時期の予防接種の際には「また今年もこの季節
が来ちゃいましたね」とか、「気持ちの整理は大丈夫ですか?」というような
言葉をかけてくれます。
今回も周囲にいた3名ほどの看護師の励ましを受けつつ、極力他のことを考え
つつ、決して針が刺さる瞬間は目にせず、無事に終了となりました。
今年は外来看護師の主任が打ってくれたのですが、その手技たるや見事なもので、
本当に一瞬でさらりと終わらせてくれ、痛みもほとんど感じないほどの滑らかさで
ありましたので、佐藤的にはとても良かったです。
あまりの素早さに、「ゴ、ゴッドハンドや~」となぜか心の中で関西弁が出て
きてしまうほどでした。
すでに接種を終えていた医事課のスタッフからは、今年は接種の後にすごく
腫れるということを聞いておりましたので、例年周囲のスタッフが何でもない
時にも腫れがひどい佐藤ですから、今年はもしかしたら左腕のみがアームレス
リングの選手並みの太さになるのではと心配していたのですが、そのような
ことはなく、むしろ腫れはほぼない状態で経過しましたのでほっとしております。
以上がインフルエンザの予防接種2016のドキュメントですが、多少なり
ともお楽しみいただけましたでしょうか。
何を予防接種くらいで大騒ぎをしているんだ、と感じられる皆様もいらっしゃる
でしょうし、毎年のことなのだからそろそろ慣れては…、と思われる皆様もおそらく
いらっしゃるでしょうが、佐藤的には全然慣れません(苦笑)。
ただ、これだけ注射を苦手としていることにより、佐藤と同様に苦手な皆様
には効果的な励ましを行ったり、心の底から共感できるものと考えております。
これから予防接種を受けようと思っているがなかなか決意できない、いざ病院
に行ったものの躊躇してしまう、処置室で腕を出すまではいったがとにかくコワイ、
などの皆様がおりましたら、佐藤に一言かけていただけますと全力で応援させて
いただいたり、自身の体験を踏まえながらそのお気持ちに寄り添いたいと思います
ので、お気軽にお声かけください。
なお、佐藤がいなくとも、当院の看護師が優しく、丁寧に、そして迅速な手技
にて接種いたしますので、まだインフルエンザの予防接種を受けていないと
いう皆様がおりましたら、ぜひご来院いただければと思います。
事前にご連絡いただけますとよりスムーズですので、接種をご希望の方は当院
までお電話いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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