こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。
本日は気温が上がり、ここ札幌では季節外れの雨となっておりますが、
やはり本格的な冬ということもありまして、あちこちの道幅が非常に
狭くなっております。
特に、片側一車線の道路や、住宅街などにおいては、車1台通るのが
やっとというような場所が多々あり、車同士がすれ違う際にはお互いの
譲り合いが必要な状況です。
ずっと北海道で暮らしていれば、そのような状態は何も特別なことでは
なく、冬の間はしょうがないな、と思ういつもの光景ではあります。
しかし、冷静に考えてみるとどうでしょうか。
前方から車がやってくる、明らかにすれ違えそうにない、そんな状況
の中でできることと言えば、どこかのタイミングでどちらかがスペース
を見つけ、その場所によけることしかないのです。
ただ、このタイミング、というのが、よくよく考えれば賭けと言いますか、
行き当たりばったりと言いますか、ある意味ギャンブル的な要素すら
もある感じで、どうにも危ういなと思うことがあります。
道路の長さや、前方からの車がどの段階で登場するかにもよりますが、
基本的には、かわすスペースというのはたまたま除雪がなされていて
道幅が広くなっている所か、他の道路と交差している箇所を利用するか、
場合によっては個人宅やマンション等のスペースを少し使わせていただく
しかないのです。
しかし、そのようなお助けポイントがどこにあるのかというのは、よほど
その道に精通しているか、毎日のように通っていなければ完璧に把握
することは難しいと言えます。
雪の降り具合よっては、朝に通った時にはあったスペースが、夜にはなく
なっていたという場合もあるのです。
そうなりますと、佐藤としてはあのポイントでよけるぞ、と予定していた
にもかかわらずそれはできないことになってしまい、しかしながら前方の
車は迫ってくるわけでして、どこかでよけてくれぇ~と願いつつもそれが
なされなかった場合には、最終的にお互いがヒヤヒヤしながらギリギリ
の間隔ですれ違うことになります。
もし、その場所の道路のサイドが盛り上がり、ハーフパイプ状になっていて、
さらには凍っていた場合は、極限まで車を端に寄せたにも関わらず、今まさに
すれ違おうとしている相手の方の車に向かって自分の車がずり落ちてしまい、
一気に色んなところから、汗やら何やらが噴き出てしまうのです。
かと言って、安全策をとり、あまりに早い段階でよけていたとしても、前方の
車の方が早々に曲がってしまうということもあります。
一番恐ろしいのは、唯一のお助けかわしポイントを過ぎた直後に、前方に車
が現れた場合です。
そんな時の佐藤の心の中は、
もうちょっと早く来てよ…、だったり、
あともう少し待ってくれたらよかったのに…、だったり、
もうよけるところなんてありませんから…、だったり、
バックしてくれないかなぁ、とか、
こちらがバックかなぁ、とか、
どのみちギリギリですれ違うならせめて道路状況の良い場所で待つか、とか、
すぐ目の前のお宅に帰ってきた方でありますように…!との奇跡的な願いまで、
色んな思いが巡りながら、最終的には何とかすれ違うことに成功しております。
今まで、危なかったなぁとか、何とかすれ違えてよかったぁとか、まぁどこか
にはお助けポイントがあるものだな、などとあまり深く考えずに毎年運転して
きましたが、実際はかなりの偶然とラッキーの連続です。
日々、狭い道での車のすれ違いはあちこちでたくさんあるわけですが、よく
事故にならないな、と思います。
佐藤が知らないだけで、実際は事故になってしまっているケースもあるかもしれ
ませんが、佐藤はこれまでにそのような状況で車と接触したことはありません。
これはおそらく奇跡、
ではなく、
偶然やラッキー、
というのはもちろんありますが、
各ドライバーの皆さんが、道の状況をしっかり把握している、車が前方から来る
かもしれないと読んでいる、運転技術が高い、という要素もありつつも、
結局のところ、それぞれのドライバーの皆さんに優しさや譲り合いの精神がある
からこそ、何とか成り立っているのではないかと佐藤は思いました。
そう考えると、一見お互いあまり考えていないようで、実は根底に「譲ってくれる
だろう」という思いと、「いつでも譲るよ」という気持ちがあった上での、狭い道の
お互いの前進なのかもしれません。
本当にどうにもこうにもならなくなった場合には、どちらかがバックしたり、多少
雪の山に突入しながらスペースを作ったりということがありますし、佐藤もその
ようにした経験があります。
余裕を持って譲ったり、譲られたりした際には、お互いの面識がなくとも車内から
手を上げたり、クラクションでお礼をすることは日常茶飯事ですので、そんな時には
何と言いますか、どこか温もりや優しさ、人と人とのつながりを感じるのです。
これからまだまだ雪が降る日は続きますし、道幅が狭い日々も続きます。
しかし、どんなに外の気温が寒くなろうとも、道が狭くなろうとも、譲り合いの
精神と優しさは常に持ち、温かく広い心を持っての運転を心がけねばと思って
いるところです。
さて、本日のブログの中で、狭い道においてすれ違うためによけるスペースの
ことを佐藤的に「お助けポイント」や「お助けかわしポイント」というような言葉
で表現いたしましたが、何か他に良い言い方はないものだろうかと考えました。
単に車をかわすだけのスペースというのも味気ないですし、お助けポイントと呼ぶ
のもあまり格好の良いものでもありませんので、次のように呼ぶこととします。
「譲り合う 温かさ感じる 場所」の頭文字を取って、『YAB』です。
思わず後ろに「48」と付けてしまいそうになりますね。
あるいは、「っちF.C.」でもいいかもしれません。
もしも同様の略語などがあったとすれば大変申し訳ないのですが、今後は狭い道
で車同士がすれ違う際に、良いスペースを見つけた時には「YABがあってほしい」
と願ってみたり、もしもそのような場所がなかったとしても、「YABはないけど譲り
合って何とかしよう」といった感じで使っていこうと思います。
皆様の中で、譲り合うスペースの良い名称案があったり、すでにこのような呼び方
をしているというネーミングなどがありましたら、ぜひお聞かせください。
本日の夜からは道幅の狭さよりも、凍結が心配な路面になりそうです。
皆様、ぜひお気をつけください。
それでは。
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