こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。
皆様は、車のタイヤ交換は行いましたでしょうか。
かなり暖かくはなってきたものの、先日などは急に冷え込み雪も降るような天候となりましたが、さすがに市内や近郊で運転をする分には大丈夫であろうとの思いから、佐藤の自家用車は今週末にタイヤ交換を行う予定です。
タイヤ交換を行う際には、この数年ずっと気になってきたことがあります。
それは、タイヤの溝の状態や、タイヤの減り方が偏っていないかや、ホイールの汚れや、その他エンジン関係諸々、などではありません。
いつも佐藤が気になっていること、それは「ぷらーん」のことです。
ぷらーんについては、もうかなり前ですが、『タイヤ交換と、ぷらーん』というブログの中でも触れたことがあります。
ある時、佐藤の自家用車の運転席側のドアの下に大きな雪の塊があり、それを落としたところ、ぷらーんと何かのコードがぶら下がっていたのです。
これは、後部座席のスライドドアを開けた際に足下を照らす照明のためのコードだったのですが、それを固定している器具が外れてしまい、ぷらーんとなったのでした。
そのままではぷらーんとなっているコードは地面を引きずってしまいますし、何より、そのままにしておくとコードにどんどんどんどん雪がくっつき、とんでもない塊がぶらぶらしている状況にもなってしまうのです。
もちろん、その時は車を購入したディーラーさんにてすぐに修理をしてもらったのですが、実はその後も冬を迎える度にぷらーんは出現しておりました。
佐藤は、車を購入したディーラーさんとの付き合いは長く、タイヤ交換から車検から普段の点検から、タイヤを預けるのからホイールの洗浄から、あまり大きな声では言えませんがワイパーやらホイールの盗難防止用のロックナットに関する器具やらなんやかんやを預けるのから、高速道路で遠出して虫がいっぱいについてしまった後の洗車から、全てをお任せしています。
ただ、そのお店の場所は遠いのです。
札幌市内ではあるものの、現在の佐藤の住居からはなかなかの離れっぷりであり、特に冬などは気軽に訪れるにはちょっとな、という距離感になっています。
しかし、先ほども書きましたように、ぷらーんの状態が続いているのはかなり危険なのです。
2度目のぷらーんからは、佐藤もディーラーさんの工場長に、
「がっつりしっかり固定してください!」と、依頼しまして、
工場長は、「しっかりと固定しました!」と、言っていたのですが、
再び何かの拍子に固定具が外れてしまい、ぷらーんが現れたものですから、佐藤は、
「工場長、これ、本当に困りますよ。こんなに頻繁にぷらーんとなったら困ります。もっと確実につけてください!」と、強めにお願いしまして、
工場長も「すいません。今度はよりしっかりと、かなり強くがっちり固定しました!」と、言ってくれたのですが、
やはり次の年になるとまたしてもぷらーんが出てきてしまい、もはやこの頃になると佐藤も予想がつくようになりまして、ただの雪の塊とぷらーん装着の雪の塊の区別がつくようにもなり、
「もしかして、これ、また、ぷらーんかも…」と、雪を落とすとやはりぷらーんがそこにはありまして、
「工場長、また出ちゃったよ!この前しっかりつけたはずなのに、またぷらーんだよ!」と、ここまでくると苦情めいた訴えにもなり、
工場長は「う~ん、そうですか…。相当しっかりと固定したんですが、今度は違う方法でがっちり固定しますね…」とは言ってくれたものの、大方の予想通りにまた翌年にはぷらーんがひょっこり出てきまして、
この時には佐藤もある意味慣れてきてしまい、怪しげな雪の塊を落とした後に、
「はい出ましたー!今年もぷらーんです~!」
と、恒例行事のようにもなってきたのですが、やっぱりどう考えてもこんなにすぐに固定具が外れるなんておかしいし、何よりも、そう何よりも、遠いお店までぷらーんのためだけに行くのはキツイ、という結論に達しました。
まぁ、この結論に至ったのは昨年のことですので、かなり気付くのが遅いとも言えるのですが…。
ただですね、ディーラーさんのことはこれまでのお付き合いからも信頼しておりますし、もちろん佐藤がぷらーん発生に至るような特別な運転をしていたわけでもないのです。
しっかり付けましたと言われればそうなのかと思っておりましたし、佐藤も気を付けながら運転していたのです。
ならば、なぜこんなにも固定具が外れ、コードがぷらーんと出てくるのか。
考えられるのは、このコードはオプションによるものだということです。
通常は、このぷらーんとなるコードは存在しておりません。
しかし、佐藤は今の車を購入する際に、スライドドアを開けた時に足下がLEDライトで照らされ、しかもドアを閉めた時にはその照明がぼわぁ~っとマイルドな感じでスッと消えていくオプションが、なんかカッコイイな!と思ったものですから、当時追加で取り付けたのです。
その時には、こんなにもぷらーんで苦労するとは考えもしませんでした…。
通常のノーマルのままであれば存在しない場所にコードを取り付けており、さらにそこには雪がたまりやすいこと、それがぷらーんの一因となっているようなのです。
でも、でもですね、このオプションは当然ながらメーカーの純正のものであり、違法の改造などでは決してありません。
大手の自動車メーカー自らが、しっかりとカタログにも掲載している正規のオプションなのに、こんなにもぷらーん、ぷらーん、ぷらーん、となるものなのでしょうか。
佐藤は、いくら慣れてきたとは言っても、もうさすがにぷらーんと共存していくのは難しいなと思いましたし、再びぷらーんが出現する前にどうにかしなければと考え、工場長に言いました。
「工場長、もうね、このぷらーん、いや、このコード、照明、取ってよ。もうぷらーんを気にしながら走るのしんどいし、外してください」
佐藤的には悲しい決断ではありました。
当時、そのオプションを両側のスライドドアにつけることで、数万円の費用が発生していたことが思い出されます。
そして、確かにあるとカッコイイ照明だったのです。
でも、そこまで実用的かと言われればそうでもないですし、もはや佐藤の自家用車も購入からなかなかの年数が経過しましたし、ここらでもういいのかな、と思ったことから申し出たのでした。
ただ、工場長はこう言いました。
「佐藤さん、せっかくオプションでつけていただいた照明ですし、勿体ないですよ。確かに、同じようなケースはあまりなくて、私達も困っています。でも、外してしまうのは勿体ないですよ」
工場長は続けました。
「違うパーツ、取り寄せますね。これまでとは違った固定用のパーツ、うちのお店にはないですけど、それを新たに取り寄せます。それで固定しましょう」
さらに、工場長はこんなことも言ってくれました。
「パーツの取り寄せまでには時間がかかるので、もしそれまで心配であれば、それに似たパーツを近くのお店から私が調達してくるので、それで固定しておきましょう」
工場長のその提案、言葉は素直に嬉しかったです。
でも、本当にそれで全てが解決するのだろうかという不安は佐藤の中に確かにありました。
また、わざわざ、本命のパーツが届く前に仮のパーツで固定するのもどうかと思いましたし、工場長もかなり無理をして代替品を一時的に仕入れるのかなという気もしましたので、そこは遠慮したのです。
では、新しいパーツが届き次第、固定を強化しにお店に行きますね、というようなやりとりを電話でしまして、佐藤は車に乗り続けました。
その数日後のことです。
ぷらーんが現れました。
しかも、これまでに見たこともないほどの長さで、がっつり地面にくっついているぷらーんです。
これを、佐藤は「ネオぷらーん」と名付けました。
ネオぷらーんの、ぷらーんっぷりはかなりのものでした。
このまま走り続けたら、ネオぷらーんのコードがタイヤに絡まってしまうのではないかというほどだったのです。
しかも雪の塊もこれまでにない微妙な位置で、ネオぷらーんにがっちりとくっついていて、とにかくこのまま走り続けるのはいけないのではと思えました。
その時の天候は雪。
外は氷点下の夜でした。
翌朝には出勤のため車を使わなければなりません。
この時、佐藤の中で、どうやら何かが弾けたのだと思います。
…。
……。
う~む…。
うう~む……。
ムキー!!
佐藤はぷらーんを、いえ、ネオぷらーんを力の限りに引っ張りました。
おそらく、この数年で一番の力を発揮したと言えるほどです。
ネオぷらーんは、よりぷらーんとして、まるでなわとびのようになり、スーパーネオぷらーんとなりました。
しかし、佐藤は怯みません。
このまま明日を迎えても車を運転することはできない。
今のこの時間からいつものディーラーに行くわけにもいかない。
工場長に、ぷらーんがネオぷらーんとなり、さらにはスーパーネオぷらーんに変貌していることを伝えられる時間帯でもない。
佐藤は、車に積もった雪を払うためのブラシを車内から取り出し、ブラシの反対側に付いている氷をガシガシ削る部分を手にしました。
そして…、
チョエーーーイ!!
と、気合を入れながら、スーパーネオぷらーんに一太刀浴びせたのです。
結果的に、スーパーネオぷらーんはいくつかの固定具達と共に一本のコードとなり、佐藤の手によってその全てを引き出されたのでした。
ふぅ…。
佐藤は大きく深呼吸をして天を仰ぎ、自分に言い聞かせました。
これで、これでいいんだと。
翌日、工場長に電話して、昨夜の全てを伝えました。
すると、工場長は「えっ…!?コード取っちゃったんですか?き、切ってしまった??それ、部品、どうなってますか…?」と、かなり動揺しておりましたが、佐藤的にはもういいので、やっぱり両サイド共に照明は外してほしい、全てのコードをきれいになくしてほしいと伝えたのです。
新たな部品を調達しようとしてくれていた工場長には申し訳ない気持ちになりましたが、佐藤の中ではもう限界でした。
それでなくても、冬道運転や雪すかしやスノーショベリングで疲れる冬期間、これ以上ぷらーんを気にしていくのは無理だったのです。
運転に集中し、時間を有効に使うためにも、ぷらーんには、いえ、オプションでつけた(数万円の…)LED照明とはお別れしなければならなかったのです。
そんなわけで、長くなりましたが、毎年この時期のタイヤ交換ではぷらーんがどうなっているか、固定具に問題はないかが気になり、ディーラーさんでもしっかりと確認をしてもらっていたのですが、今年に限ってはそれがありません。
何とも切ないような、でもほっとするような、複雑な気持ちではありますが、まぁこれはこれで良しとします。
春は、出会いと別れの季節なのです。
ぷらーんとはもう会うことはありませんが、ぷらーん対策に費やす時間を有効に活用することで手に入れたものだってあります。
佐藤の自家用車は、スライドドアを開け閉めしても、もう足下が照らされることはありませんが、新たな楽しい生活を送ることはできそうです。
まだもう数年は今の車に乗り続ける予定のため、ぷらーんのことは決して忘れずに、車自体は大切に扱いながら、安全運転で過ごしたいと考えております。
皆様のタイヤ交換に関すること、車に関する出来事、ぷらーんやネオぷらーん、さらにはスーパーネオぷらーんを所持しているなど、楽しいお話しがありましたらぜひお聞かせください。
この週末、車内で大声でうたいながら、タイヤ交換に向かいたいと思います。
それでは。
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