こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。
最近では、スーパーなどにおける会計がセルフレジやセミセルフレジであることが多くなり、皆様におかれましても使用される機会が増えていることと思います。
先日、佐藤がスーパーにて買い物をした際、まさにセミセルフレジとなっておりまして、店員さんは商品のバーコードを読み取るのみであり、お金を支払うのは隣にある機械で自ら行うということがありました。
その際、佐藤は500円硬貨を1枚投入し、それで会計は足りることになっていたのですが、機械からは「お金を投入してください」というアナウンスが流れてきたのです。
時に、財布からお金を出すのに時間がかかっていますと同様のメッセージが流れることがあり、何とも急かされているようで困ってしまうことがあります。
しかし、今回については必要な分のお金を間違いなく、そして迅速に投入したのです。
にもかかわらず、再び「お金を投入してください」のアナウンスがあり、いよいよ佐藤は不安になりまして、店員さんを呼ぼうと周囲を確認しました。
ところが、ちょうどスーパーは混み合っておりまして、どの店員さんも忙しそうにしており、先ほど佐藤が購入した商品のバーコードを読み取っていた店員さんについてもすでに他のお客さんの対応に追われている状況だったのです。
どこかに店員さんを呼ぶボタンはないものかと探したものの、パッと見た限りではそのようなものも見あたりません。
もしかして、硬貨の投入口にお金を入れたつもりでどこかに落としてしまったのではないか、という可能性も頭の中に出てきましたので、足下を確認してみたのですが、どこにも500円玉は落ちていないのです。
どうにも困っておりますと、またしても「お金を投入してください」のアナウンスが聞こえ、こうなりますと、まぁ、誰も気にはしていないかと思いますが、いつまでも何回もそのメッセージが聞こえることに対して周囲の方々の目線も心配になってきます。
「いえ、ホラ、機械の調子が悪いみたいで、別にお金がないとか、財布を忘れてきたとか、そんなことじゃあないですよ。もちろん、このままにして立ち去ろうなんて当然ながら微塵も思っていませんし。確かに、確実に、しかもすごく迅速に、500円を入れたんですよ。計算も間違ってないですし、ちゃんと足りる分のお金を入れましたよ」
などと皆さんに言いたい気持ちではあったのですが、そんなことをしているよりも、現状をどうにかする方が大切です。
すぐに気持ちを切り替え、佐藤はとりあえず硬貨の投入口を覗き込んでみました。
すると、投入口の奥、薄暗い機械の中に500円玉の姿が見えたのです。
見たところ、おそらく、投入口の中に硬貨が入ることで何らかのセンサーなどが働き、ベルトコンベアのようなものに乗ってお金が奥に運ばれていく、という仕組みのようでした。
ただ、問題はなぜ佐藤の投入した500円硬貨が奥に運ばれていないかということです。
よ~く奥を見てみると、なんと、500円玉は斜めになって機械の側面にもたれかかっており、立っているような状態になっていることがわかりました。
いつもと変わらず、ポンと入れたお金がこのような状態になるとは一体どういうことなのかと驚きましたが、とにかく、お金が立っていることがセンサーに感知されない原因と思われ、機械的にはいつまでも支払いを待っているという状況なのだと予想したのです。
この時点で、まずは店員さんを呼ぶことが何よりも第一であり、それが迅速且つ確実にこの状況を打破することになるであろうというのはもちろんわかっておりました。
しかし、相変わらず周囲の店員さんは忙しそうですし、佐藤の中ではある気持ちが芽生えつつあったのです。
それは…、
「これ、立っている500円玉に他の硬貨を当てれば倒れてセンサーが働くのでは」
という思いです。
この作戦には、当然ながらリスクも伴います。
さらに投入した硬貨も同じような状況になってしまう可能性がありますし、お金が詰まってしまうとか、そんな危険性だってあるのです。
そもそも、500円玉を倒せばよいのではというのは、あくまでも佐藤が素人考えで立てた仮説であり、それが正しいのかどうかは全くもってわかりません。
しかし、最近の佐藤はなぜだかクレーンゲームを攻略したいとの思いが強くあり、ネットの動画などでコツを学んでいるものの、なかなか時間的にもゆっくりとゲームセンターに行くということができず、うずうずした気持ちや腕試し的にチャレンジしてみたいという思いがどんどん膨らんでいたのです。
気付けば、佐藤は財布の中から100円玉を取り出しておりました。
財布には他にも硬貨があり、10円玉も、50円玉も、1円だって5円だってあったのですが、なぜか100円玉を取り出していたのです。
それは、やはりクレーンゲームに挑戦するとなればメインで使用するのは100円玉であることから、無意識に来たるべき戦いを意識していたからかもしれません。
狭く、薄暗い支払機の硬貨投入口ではありましたが、もう一度500円玉の位置を確認し、狙いを定め、身体を斜めに構え、100円を手にして集中しました。
そして、覚悟を決めて100円玉を勢いよく放ったのです。
チャリーン。
小さいながらも心地良い音が響きました。
そして数秒後。
「よろしければ確認ボタンを押してください」
と、機械よりアナウンスが流れ、モニターにはお釣りの金額が表示されておりました。
佐藤の作戦は成功したのです。
一発で、100円玉が500円玉にヒットし、見事に倒れたのでした。
ネット動画で見ていたクレーンゲームの技が活きたのかどうかは微妙ではありますが、とにかく、佐藤は無事に会計をすることができたのです。
まぁ、必要以上のお金が投入されたことで小銭は余計に増えて財布は膨らみましたが…。
この方法が正解であったかどうかはさておき、佐藤的には爽快でしたので、多少の不安な気持ちや周囲の方々の目線のことは忘れました。
ただ、もしも皆様がお買い物をされる際に同様のことが起きたとしたら、安全策をとり、ゲーム感覚や勝負師の意地などは決して持たずに店員さんを呼ぶことをおすすめいたします。
決して、一度で無理なら二度三度と硬貨を投入し、「あぁ惜しいっ!もう少しなんだけどな~。よっしゃもう一回!」と、熱くなりながら状況が悪化していくということがないようお気を付けください。
セルフレジを使う機会は多いものの、今回のようなことは初めてでした。
しかしながら、この時の腕試しがよかったのか、その数日後にたまたま買い物ついでにやってみたクレーンゲームでは、100円1枚のみで苺を抱えている大きなしろくまのふっさふさのぬいぐるみをゲットすることに成功しております。
私服でキャップを被っていたこともあり、佐藤の存在に気付いた方はいなかったことと思いますが、1回でぬいぐるみが取れたことに対してのはしゃぎっぷりを目撃されていたのだとすれば大変恥ずかしい限りです。
ただ、今後も、クレーンゲームで(熱くなり過ぎない範囲にて)景品を獲得できるようにがんばりたいと思います。
もしもクレーンゲームの攻略法やコツなどをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひとも佐藤までご一報ください。
そして、クレーンゲームの前で、500円硬貨を投入して6回プレイするか100円玉で1回ずつのプレイとするかで悩んでいる佐藤を見かけましたら、
「そこは100円で勝負でしょ」
と、強気に背中を押していただけますと幸いです。
それでは。
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