バーのところに…。

2020年10月30日金曜日

日常

t f B! P L
こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。

本日はハロウィン佐藤的イベント開催中となっておりますので、詳しくは前回のブログをご覧いただき、ご興味がありましたらぜひお声かけください。

さて、本日のタイトルは「バーのところに…」となっておりますが、ここで言うバーとは探偵がいるバーではなく、いわゆる棒、北海道弁で言えばぼっこのことです。

先日、あるスーパーに買い物に行ったのですが、そのお店の駐車場の入口にはバーがありまして、出る際には機械の中に駐車券を入れるシステムとなっておりました。

皆様もよくご存知かと思いますし、よくある駐車場です。

ただ、しかしながら、よくある駐車場でよくないことが発生してしまいました。

それは、駐車券を入れる機械のところにハチがいたということです。

佐藤の虫苦手具合についてはこれまでにもブログ内で多数触れてきたところではありますが、虫をそれほど嫌っていない方におかれましても、さすがにハチはいかんとの思いを持たれている方々がほとんどなのではないでしょうか。

ハチの種類にもよりその危険度は違ってくるわけですが、佐藤からしましたらどんなハチであれハチはハチ、虫は虫ですから、とにかく苦手なのです。

佐藤がハチを発見したのは、買い物帰りのことでありました。

前の車の方が駐車券を機械に入れている際に、何かが飛んでいるのを目撃していたのですが、いざ佐藤の順番がきましたらそれがハチであるということに気がついたのです。

最初、佐藤はハチが飛び去っていくことに期待し、窓を開けずにそのまま待ちました。

ところが、ハチは飛んでどこかにいなくなるどころか、駐車券を挿入する部分のすぐ横に密着してしまったのです。

佐藤はかなり焦りました。

と、言いますのも、佐藤のすぐ後ろにはすでに1台の車が出庫のために停車しており、さらにはその車の後ろからはもう1台がやってきている状況だったのです。

同様の駐車場にてたまに見かける場面としましては、料金を支払うための硬貨がない、駐車券を無くしてしまった、機械の故障、などによりいつまでも車が出庫せずに停まっているというケースがあるかと思います。

ただ、そのような場面では、ドライバーの方は必ず何らかのアクションを起こしているものなのです。

つまり、硬貨を探してオロオロしていたり、駐車券を探してキョロキョロしていたり、電話等で故障の連絡をしているなど、あきらかに動きが見られます。

一方、この日、この場面の佐藤はと言えば「無」です。

じっとハチを見つめているのみ、でありました。

と、言いますか、何もできなかったのです。

ハチに向かってクラクションを鳴らすのは無意味ですし、ウォッシャー液を出してみたり、ワイパーを動かしたところで、距離的にも何も起こるはずがありません。

かと言って、これから佐藤が手を差し出そうとしているそのすぐ横にハチがいるのをわかっていながら、あえて窓を開けるなどという大変リスキーな行為はできそうにありませんでした。

しかし、ハチは全く飛ぼうとはしません。

佐藤の後ろにはさらに1台がやってきて、計3台の車が並ぼうとしています。

これ以上、後ろの方々にご迷惑をおかけするわけにもいかないものの、万が一ハチに刺されたり、窓を開けた瞬間から車に同乗することになった、などはなんとしても避けたいことから、佐藤は後ろの車の方々からの無言のプレッシャーに焦りながらも、いくつかの選択肢を頭に浮かべておりました。

それは以下のようなものです。

①後ろの車の方に車内からのジェスチャーでもうしばらくお時間をいただきたいことを必死にお願いする。

②近くの誰かに電話をして助けを求める。

③強引に旋回し駐車場内に戻る。

④助手席側から車を降りて後ろの方に状況を説明する。

⑤手が通るぎりぎりのスペースだけ窓を開けて駐車券を入れた後に秒速で閉める。

⑥つい先ほどまで買い物をしていたお店に連絡し、殺虫剤などを持ってきていただく。

⑦心を強く持ち、素手で戦う覚悟を持って窓を開ける。

⑧平常心を保ち、何も起きるはずがないと信じて窓を開ける。

⑨見なかったことにする。

これらの中からいきますと、③は安全面からも決して選択してはいけませんし、

②や⑥だと時間がかかってしまいますし、

①だと伝わるかどうかわからずただの怪しい人と思われてしまうかもしれないわけでして、

④については外に出ることのリスクがあり、

⑦や⑧の心の状態にまで佐藤が辿り着けるようであればそもそも虫が苦手なはずもなく、

⑨はある意味気持ちが楽かもしれませんがやっぱりリスクが高いわけで、

そう考えますと、消去法ではありますが、⑤でいくしか現実的にはない、との結論に達したのです。

そんなわけで、佐藤はハチをしっかりじっくりと観察しつつ、いつ動きがあってもよいように最大限の警戒をしながら、運転席側の窓を開けました。

そして、わずかに手や腕が通るほどの隙間になったところで窓の動きをストップさせ、手早く、それはもう実に素早く、これまでには経験がないものすごいスピードで駐車券を挿入、いえ、ねじ込み、同時に、少しでも腕を車内に戻すのが遅れたら挟まりかねないというくらいのタイミングで窓を閉め始めたのです。

結果、佐藤は無事に出庫することに成功しております。

一連の流れの中で、ハチは微動だにしなかったものの、佐藤にとっては車の窓を開け始めた瞬間の緊張感は相当なものでしたし、手を外に出してから窓が完全に閉まるまでの時間はかなり長く感じました。

昔の車であれば、窓はパワーウィンドウではなく手動でしたから、開けるも閉めるもそのスピードは自分の筋力次第というところでしたが、今では自らがコントロールすることはできません。

佐藤は「早く閉まれ早く閉まれ、早く早く早く~!」と心の中で叫びながら、パワーウィンドウのスイッチをカチカチカチカチしておりました。

まぁ、それでも窓の閉まる速度は安定したスピードで何も変わりませんでしたが…。

佐藤の虫レーダーはかなり敏感に虫全般を察知しますし、そうなりますとすぐに避ける、逃げる、戦えるスタッフを召喚する、などいたしますので、ましてハチという極めて危険な虫に自らここまで近づいたことは過去に例がありません。

本当に、無事でよかったです。

そして、駐車料金も無料でよかったです。

これで、駐車料金は400円です、などと言われたら大変なことになるところでした。

500円硬貨を入れ、お釣りはいりませんからすぐバーを上げてくださいとお願いすることになったことでしょう。

また、領収書が必要な外勤などで今回のケースになったとすれば、佐藤は潔く自腹で料金を支払ったことと思います。

そんなわけで、無事に車を駐車場から出すことができた佐藤でしたが、その直後に車外に出た際、佐藤の服に雪虫がくっついているのを発見いたしました。

ハチに比べれば雪虫は可愛いものですが、それでもそのまま服につきっぱなしは困ります。

こんな時は、佐藤が唯一持っている最大の奥義、「息フーフー」の出番です。

ちなみに「息フーフー」とは、虫に触れることを避けつつ、自称ヴォーカリストとして鍛えた肺活量を最大限に活用し虫に息を吹きかけて吹き飛ばすという、いつでも使用可能な技となっております。

実は、先ほどの駐車場の機械のところで、もしもハチがこちらに向かってきたとしたら、窓の隙間に向かって「息フーフー」を発動し、何とかして車内への侵入を食い止めようと考えておりました。

ところが、佐藤の服にくっついていた雪虫に向かって「息フーフー」を使用した際に、全くもって風が巻き起こらないことに気が付いたのです。

そうです、佐藤はマスクを着用していたのでした。

マスクのある日常があまりに当たり前になっている最近ですから、何の疑いもなく、雪虫に向かってそのままフーフーいたしましたが、佐藤から発せられた強力な息は生ぬるい風となって佐藤の口の周辺を温めただけでありまして、小さな雪虫一匹を飛ばすことすらできなかったのです。

これが、車内に入ってこようとしたハチだとしたら、マスクの存在を忘れてフーフーしていたとしたら、とんでもないことになるところでした。

感染対策と虫対策、佐藤にとってはどちらもかなり重要なことではありますが、マスクを正しく着用することは職業的なことを考えても必須です。

よって、「息フーフー」という最大奥義を今は封印するか、周囲の状況によってはその瞬間だけマスクを外してフーフーするしかありません。

虫の季節もあと少しとなってきた最近ではありますが、今回のバーとマスクのケースをよい機会として、虫対策もより徹底していかなければと考えているところです。

感染対策は常に行うものとして取り組まれている方が多いことと思いますが、虫対策はどうされていますでしょうか。

そもそも虫が苦手ではないという方々からしますと、佐藤ほどは大きな問題ではないのかもしれません。

ただ、今の時期はまだスズメバチなどにも警戒が必要ですから、ぜひとも十分に注意をしていただければと思います。

今回ご紹介した出来事と同様のケースが起こることはそうないかとは思いますが、皆様にも念のため気をつけていただき、また、佐藤が再びバーの前で固まっている場面をもしも見かけましたら、ぜひ助けていただけますと幸いです。

いえ、何とかして助けてください…。

本日もまさに同じスーパーに行く予定となっておりますので、駐車料金は必ず「無料」にする、息フーフーのために「マスク」をしていることを覚えておく、「無理」しない、の「3M」を意識して行ってきたいと思います。

近くにハチの巣がないことを祈るばかりです…。

それでは。

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