動物園と水族館。

2016年7月29日金曜日

日常

t f B! P L
こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。

学校などに通っている皆さんにとってはいよいよ夏休みが始まったという
今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

夏休みと言えばレジャーや旅行といったことが思い浮かびますが、動物園
や水族館に行かれるという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

動物園に水族館、どちらも楽しいとは思うのですが、私は小さな頃も、
そして現在も、どちらかと言うと水族館派です。

なぜなら、動物園の方が苦手としている虫の存在が圧倒的に多いから
であり、さらに、小さな頃などは猛獣系の存在が恐くもありました。

動物園の思い出として覚えているのは、ここ札幌にあります円山
動物園のゴリラのことです。

私がまだかなり小さかった頃のことですが、ゴリラがいる場所の近く
には「怒ると興奮して糞を投げるので注意してください」というような
看板がありました。

離れた場所から見ていても少し恐いと感じていた幼い頃の私は、その
看板に衝撃を受けたのを覚えています。

「ゴリラなのに、人間の言葉がわかるのだろうか…」という恐ろしさと、
「誰かを狙って投げることができるんだ…」という驚きがあり、決して
そのゴリラを凝視してはいけないのではという気持ちでおりました。

しかし、多少なりとも冒険心のあった当時の私は、あえてゴリラの
悪口を言ってみよう、と思い立ったのです。

ただ、当然ながら糞を投げられるのは嫌ですし、言葉がわかるくらい
だから顔を覚えられたらどうしようという恐さも当時の私は持って
いましたから、真正面から何かを言うのはマズイ、と考えました。

そこで、私は近くにいた知らない大人達の後ろに回り込み、そこで
しゃがんで身を隠すと、小声で悪口を呟いたのです。

結果、当然のことながらそれがゴリラ聞こえるわけもなく、私は無事
だったのですが、内心はドキドキしつつ大人達のすき間から様子を
うかがっておりました。

大人になってからも何度か動物園には足を運んでおりますが、さすがに
恐さはないものの、やはり迫力のある動物などは見ていて万が一逃げ出し
たらどうしよう、などと思うことも一瞬あり、そこまで好きにはなれません。

そう考えますと、動物園に比べて水族館は圧倒的に平和です。

水槽の中から魚が飛び出してくるということはまずないですし、そもそも
あまり恐い生物もいません。

ゆらゆらとゆれるクラゲを観察して癒されたり、魚の群れを見てこれはもはや
アートだなぁと思ったり、イルカやアシカのショーで盛り上がったりと、実に
平和そのものです。

そして何より屋内ですから虫がいませんし、比較的涼しいという佐藤には
大変優しい環境でもあります。

そんな水族館について思い出すのは、学生の頃に行ったある場所のことです。

水族館の中にアマゾンを再現したコーナーというものがあり、そこには
色々な生物がおりました。

そして、1日に4回、時間が決まっていたのですが、スコールが起こるというのです。

私はそれをぜひ見てみたいと思い、スコールの時間に合わせてその場所に戻りました。

同じように、スコール目当てのお客さんもたくさんおり、今か今かと待っています。

ところが、時間が来ても一向に何も起こりません。

静かなままで、生物ものんびりとそこで過ごしています。

やがてスコールを見ようというお客さんはどんどん増えていき、けっこうな
人だかりになったのですが、やはり何も起きる気配がありません。

私も、どういうことなのだろう、時間が決まっているものの、何か条件が
あって、それでスコールが起こらないのだろうか、などと考えておりました。

そのうちに、集まったお客さん達の間でもどうなっているんだろうという
雰囲気になり、アマゾンコーナーがざわざわしてきたその時です。

遠くから、飼育員と思われるおじさまが汗をかきながら走ってきました。

「す、すいません。ちょっと、すいません」と言いながら人混みをかき分け、
アマゾンコーナーのすぐ横にあった扉を開け、その中へと消えていったのです。

それから数秒後、アマゾンコーナーには見事にスコールが起き、ざあざあ
と大量の雨が降りました。

しばしの時間が流れた後、雨が止むと、再びアマゾンコーナーの扉が開き、
いくぶんほっとした表情の飼育員のおじさまが出てきまして、多くを語らず、
先ほどと同様に「すいません」と言いながら人混みを抜けて廊下の向こうへ
といなくなったのです。

その場には、何とも言えない静かな笑いがもれておりました。

佐藤個人といたしましては、残りのスコールが時間通りに起きるのかを
ぜひ注目したいと思いましたし、また同様に時間が来ても起こらないよう
であれば、近くの飼育員の方に「そろそろ降らせた方がいいんじゃないで
しょうか」とご連絡したい、と思った次第です。

また、その水族館とは全く別のところに行った際の思い出もあります。

その水族館は遊園地が併設されていたのですが、どちらもお世辞にも
賑わっているとは言えない状況で、お客さんはかなり少なく、それもあって
かスタッフの方もかなり少数、という施設でした。

私はせっかくだからアトラクションに乗ろうと思いまして、回数券を
買うことにしたのです。

回数券の売り場に行き、私が乗ろうとしていたアトラクションの分の
枚数を告げたところ、そこにいたスタッフの方が「どちらの乗り物を
利用されますか?」とたずねてきました。

「〇〇です。回数券、3枚でいいんですよね?」と私が質問すると、

「そうです。あちらにある、あの〇〇でよろしいですか?」と再び
確認がありましたので、私は、ずいぶん丁寧と言いますか、間違え
などが起こらないようにしているんだなぁ、などと思いながら、ええ、
あそこにある〇〇に乗ります、と答えたのです。

それから料金を払い、回数券を受け取り、私は目当てのアトラクション
に向かって歩き始めました。

回数券の売り場からは、おそらく約100mほどの距離があったか
と記憶しております。

そのアトラクションは見るからに順番待ちはいないという状況でした
ので、私は焦ることもなくゆっくりと歩いておりました。

すると、私の横をものすごいスピードで駆け抜けていく方がいたのです。

それは、先ほどの回数券売り場にいたスタッフの方でした。

どうしたんだろう、と思って行き先を見ていましたら、そのスタッフ
の方は私が向かっているアトラクションのところに辿りつき、乗り物
を操作する兼、回数券を受け取る小さな建物の中に入ったのです。

少しして私がその場所に到着すると、その方は何事もなかったかのよう
に…、をおそらくは目指していたのでしょうが実際は息が上がっており
まして、呼吸を整えながら「お一人様回数券3枚になります」と笑顔で
話しておりました。

自ら回数券を売り、自らその回数券を回収し、自らアトラクションを
操作する。すごいことです。

今であれば、現状の人員の中でいかに効率的に業務を行うか、という大変
さもわかりますし、経営面を考えたらなぁ、という思いにもなるのでしょうが、
当時の佐藤的にはとにかくその状況がおもしろおかしいだけでした。

せめて売り場でそのことを一言話してくれれば、ダッシュでアトラクション
に向かう必要もなかったでしょうし、私も笑いをこらえながら回数券を渡す
こともなかったように思います。

ただ、若かりし佐藤なりにすごいなぁと思ったのは、その方のプロ意識です。

回数券売り場では完全に回数券の販売員になっており、アトラクション
のところではお客さんを迎えアトラクションを操作するスタッフになり
切っており、同一人物感は微塵も感じさせまいとしておりました。

私のすぐ横を駆け抜け、そして1分前に売り場にて会ったにもかかわらず、
今、初めて回数券を受け取るために会いました、というような対応は、息
がかなり切れていたことを隠しきれなかったとはいえすごいの一言です。

お名前等々は残念ながら記憶にありませんが、あの日の出来事は今も
なお鮮明に覚えております。

ということで、動物園や水族館、そしてそこに併設した遊園地に関すること
も含めた思い出を長々と綴ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。

パッと思いつくものの中からのご紹介でしたが、考えて思い出してみると、
まだまだ色々な記憶がよみがえってきます。

本日はここまでにしたいと思いますが、ブログをご覧の皆様の中での動物園
や水族館に関する思い出などありましたら、ぜひお聞かせください。

普段の週末などにも思い出作りはできるものの、夏休みというのはまた
特別と言えるのではないでしょうか。

夏休みの過ごし方、思い出の作り方は人それぞれかと思いますが、皆さん
にとって充実した日々になること願いつつ、本日のブログといたします。

ちなみに、幼き日の私が円山動物園のゴリラに何を言ったか気になるという
方は、お気軽にお問い合わせください。

それでは。



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