午後7時35分のくも。

2018年9月25日火曜日

日常

t f B! P L
こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。

本日のタイトルに「くも」とありますが、これは「雲」ではなく、「蜘蛛」のことを
意味しております。

そうです、佐藤が苦手とする虫の、あのクモなのです。

佐藤と同様に虫が苦手な方は、この先は読まない方よいかもしれません。

と、そこまですごいことを書く予定はありませんが…。

先日、たまたまインターネット上で見かけた記事に興味がありまして、読んで
みたところ、イギリスでのある研究のことが掲載されていたのです。

それは、午後7時35分はクモが最も活発に動き回る時間帯であり、目撃され
やすいとの内容でした。

繰り返しになりますが、佐藤は虫が苦手です。

もちろん、クモも苦手です。

当院は環境的に様々な自然動物や昆虫を見ることができ、虫については時に
院内に訪問してくることもあるのですが、その時は以前にブログでご紹介した
「虫取り大将」に依頼し駆除してもらいます。(『春への願い、虫の心配』)

また、今年度は新たに心優しき戦士が加わり、どのような虫であっても必ず
自然に帰す、というプロフェッショナルも佐藤のすぐそばにいるのです。

そのスタッフは佐藤的に「虫取りマスター」と呼んでおりますが、大将と
マスターのツートップにて、勤務中の佐藤の安全は守られております。

ただ、自宅に戻るとそうもいきません。

自らの力で虫と戦い、ピンチを切り抜けていかなければならないのです。

クモ、については、たまに自宅内で見かけることもあり、その度に佐藤は
「うへぇぇ…」と思いながらも、どうにかこうにか乗り切っております。

つい先日などは、車のサイドミラーにクモの糸が張っており、まさかな、と
思いながら近付きましたら、(佐藤的に)なかなかの大きさのクモがぶら下
がっていたのです。

クモが家の中にいれば、自然に帰すためにはかなりの技術と勇気と綿密
な計画が必要になります。

しかし、屋外であればミッションの難易度はそれほどでもありません。

佐藤としましても、クモから特段の害を受けているというわけでもありま
せんので、極力、相手を傷つけることなく、できることなら自然に帰して
あげたいと思うのです。

そこで、その日は、車のサイドミラーにぷらぷらぶら下がっているクモを
しっかりと自然に帰そう、と佐藤は決意いたしました。

問題は、どのようにそれを実行するかです。

院内にいる虫取りマスターのように、優しく、包み込むように素手でクモ
を捕まえるというような神業は、佐藤には到底できるはずもありません。

かと言って、何重にもしたティッシュを利用して捕獲した上で逃がそうと
したところで、力の入れ加減を万が一にも間違えた場合には、自然の中
に帰すどころか、大変残念な、望まない結末になってしまいます。

ならば殺虫剤、

は結局同じことですし、

虫を凍らせるスプレー、

もやっぱり同じであり、

近所の方々に協力を依頼する、

などということはさすがに恥ずかしくてできませんし、

佐藤は困りました。

その日は風も強く、クモは糸にぶら下がって揺れている状態であり、もしも
佐藤の方に流れてきて密着した際には、正気を保てそうにありません。

何か長い棒のようなものや、木の枝などがないものかとうろうろしてみたも
のの、何も見つからず、その間にクモがどこかに消えてしまってはこれまた
大変だと焦っておりましたら、佐藤はある物を発見したのです。

それは、自宅の郵便受けに挟まっている宅配ピザのチラシでした。

これだ…!!

と思った佐藤はそのチラシをくるくると丸めて細長い棒とし、クモを逃がす
ために使用することしたのです。(命名:クモ逃がしピザチラシ棒)

佐藤はその棒を使い、まずは糸をそっと巻き取りました。

直後にクモが動き出したことによって冷静さを失いそうになりましたが、これ
は自分との戦いだ、と言い聞かせ、落ち着いて地面へと着地させたのです。

その後は、間違って踏んでしまわないよう、決して再び佐藤の車に戻ってくる
ことのないよう、なるべく離れた場所にクモを移動させました。

ちなみに、その方法は、佐藤の息です。

そう、ブレスです。

クモ逃がしピザチラシ棒では、うまく移動させられませんでしたので、自らの
息を用いて遠くに逃がしたのです。

夜になり、暗い中で、スーツ姿の男性がしゃがみ込んで、必死になって地面
に息を吹きかけている、これは今考えますと、近所の皆様には何ともこわい
光景であったかもしれません。

しかし、その時の佐藤は真剣でした。

息をかけ、息を吸い、また息をかける。

全力で、クモを傷つけることなく遠ざける。

これは、自称ボーカリストの佐藤にとっては肺活量アップの訓練だ、ライブ
の終盤になってもオーディエンスに張りのある歌声を届けるためだ、などと
ライブを行う予定は一切無いのにそんなことを思いながらがんばりました。

結果、ミッションは無事に終了し、クモは安全に遠くへと避難したのです。

一連の流れで若干汗ばんだ佐藤は、ふぅ、と一息つき、ふと、自身の腕時計
に目をやりました。

午後7時35分。

えぇ!?

えぇ~~っ!!!

ご、ごご、しちじ、さんじゅうごふん!?

午後7時35分です!!

嘘のような本当の話なのです。

佐藤は、その瞬間、今度は冷や汗が出てきました。

ついさっきまで、暗い中で息をフーフーしていたことを反省していたのに、
今度はけっこうな大きさの声で、「いえぇぇ??嘘でしょ!?」と発して
しまったほどです。

念のため、スマホの時間も確認しましたが、同じく午後7時35分でした。

皆様、午後7時35分はクモに注意というのは本当です。

クモが苦手な方は特に気を付けた方がよいかと思います。

冷静に考えれば、クモを発見後、色々なことをして実際に時計を見るまでの
タイムラグがあったのは事実です。

なので、落ち着いて振り返れば、午後7時35分より前にクモと遭遇してる
ことになるわけですが、それでも、やはりその辺りの時間帯は注意であると
言えるのではないでしょうか。

佐藤的には時間帯を問わず、常にクモを始めとする虫に対してのレーダーは
発動し続けているものの、今後は特に気を付けて過ごしていかなければなら
ないな、と感じております。

皆様の中でも、虫をとにかく苦手としている方がおりましたら、ぜひお互い
に協力し合い、知恵などを共有することで虫に心を乱されない快適な生活
を送りましょう。

そして、虫に強いという皆様におかれましては、佐藤の周囲にて虫を発見
した際には、虫取り大将方式、虫取りマスター方式、どちらでも構いません
のでご協力いただけますと幸いです。

また、午後7時35分頃、やたらと周囲を見回している佐藤を見かけること
もあるかもしれませんが、どうか怪しむことなく、優しく、安心するような
言葉をかけていただければと思います。

それでは。

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