鼻笛ぴゅーぴゅ~。

2018年10月2日火曜日

日常

t f B! P L
こんにちは。地域医療連携室の佐藤です。

いえ、風邪気味の佐藤と申します。

先週より、若干の風邪を引き、熱こそないものの、喉の痛みと鼻水、時に
鼻づまりがあるという状況です。

佐藤は鼻炎持ちのため、春のみならず、秋にも症状が出ることがあります。

最初は、鼻炎かな?風邪かな?と判断に迷う部分もあったのですが、喉の
痛みなど様々な状況を考えると、やはり風邪ということになりそうです。

そこまでひどくならずに治りつつありますが、油断はできません。

ところで、このような体調の中、先日の佐藤はある研修を見学いたしました。

それは、北海道ブロックの新入職員向けの研修でして、講師を当院医事課の
主任が務めていたのです。

佐藤もかつて同様の講習で講師を務めたことがあり、事前には主任に対して
できる限りのアドバイスを行っておりました。

そのため、当日はかなり気になっておりまして、最初から最後までとはいきま
せんでしたが、会場が当院ということもあり見学したのです。

想像していた通り、新入職員達のフレッシュさはすさまじく、初々しさ全開で、
会場には緊張感が漂っておりました。

講師を務める主任からも緊張感が伝わってきましたが、真剣でありつつも時に
優しく受講生に語りかけながら、わかりやすく講義は進んでいきます。

静かな会議室の中で聞こえてくるのは主任の声と、あてられた際に答える新入
職員の声だけであり、ピンと張り詰めた空気が伝わってきました。

もちろん佐藤も真剣にその様子を見学していたのですが、ある瞬間から違和感
を感じたのです。

主任が話す声に混じって、時折、高い音が響きます。

主任:「ということで、特にこの辺りは注意が必要なので…」

ぴゅー。

主任:「…それぞれの病院でも気を付けるように…」

ぴゅ~。

主任:「…してください」

ぴゅー。

主任:「質問はありませんか?」

ぴゅ~。

というような感じで、ぴゅーとぴゅ~、の音が鳴っていて、一体何なのだろうと
不審に思ったのですが、すぐに気が付きました。

それは、佐藤の鼻から奏でられている音だったのです。

佐藤の鼻が微妙に詰まり、息を吸う度にぴゅー、息を吐く時は若干ビブラート
気味にぴゅ~、と鳴っているのでした。

鼻水をかんで解決するものならば、すぐに会議室の外に出て実行したと思い
ますが、原因は鼻水ではなく微妙な鼻づまりなのです。

口での呼吸を行ってみたのですが、喉が痛くて続けられそうにありません。

会場が静かなだけに、鼻で奏でられるこの音ですらも響き渡ってしまいそうで
あり、受講生の集中を欠くことにつながったり、講師である主任の気が散って
しまうのではないかとヒヤヒヤしておりました。

鼻を触ってどうにか音を止められないものかと試みてみたものの、ぴゅーの
音がぴゅゅぅ~、と変化するくらいなもので、むしろその方が違和感のある音
になってしまいます。

ぴゅ~、はともかく、ぴゅー、であればまだ風の音と感じられなくもない音色
でしたので、そのまま乗り切るしかないと思い、佐藤は見学を続けました。

ところが、講師である主任がある言葉を発したのです。

主任:「ではみなさん、各自でチェックをしてもらいたいと…」

佐藤の鼻息:ぴゅー。

主任:「…思いますので、手元にある資料を読みながら…」

佐藤の鼻息:ぴゅ~。

主任:「…項目毎に確認してみてください。5分ほど時間を取ります」

佐藤の鼻息:ぴゅー。

次の瞬間、会場はさらに静まりました。

誰もしゃべらない。

誰も質問しない。

鼻息を鳴らす人はもちろんいない。

微かに聞こえるのは、受講生達が資料にチェックをつける音だけです。

そこに混じって、

ぴゅー。

ぴゅ~。

ぴゅー。

ぴぃ~~。

ぴゅぅぅ~。

と、佐藤の鼻息が響いており、これはまずいなと息を若干止めたりしたことで
余計に奇妙な音が出てしまったりと、どうにもこうにもならない状況になって
しまったのです。

もちろん、あと少し待てば、再び主任の講義がスタートしますので、最後列で
見学していた佐藤の鼻息が奏でる音などは、集中している受講生の耳には
届かなくなるかもしれません。

いえ、そもそもが、誰一人、佐藤の鼻の音など気にも留めていなかったかも
しれないのです。

佐藤としても、もう少し、主任の勇姿を見ておこうという思いも強くありました。

しかし、それでも、いつまで経っても、ぴゅーやらぴぃ~やら鳴っている佐藤の
鼻には、自分自身でも困り果てましたし、万が一にも講義のじゃまになっている
のだとしたら、佐藤はもうそこにはいられません。

そんなわけで、当初はもう少し見学をする予定でおりましたが、会議室を出て
通常業務に戻りました。

ちなみに、少し調べましたら、鼻息で奏でる『鼻笛』なるものが実際に売られて
いるようでして、その素材も木や陶器やプラスチックなど様々であり、形状や色
など実に多くのバリエーションがあるそうです。

しかも、プロの鼻笛演奏家の方もいらっしゃるとのことでした。

鼻笛、興味があります。

本物の鼻笛や、プロの方のような演奏をとはもちろんならないものの、せっかく
佐藤の鼻そのものが鳴っていたのであれば、うまくメロディを奏でることで研修
会場における癒しのBGMにしたり、受講生の集中力を高める音楽を奏でること
ができればよかったな、と反省しているところです。

ただし、ここ最近の佐藤は、ある医療系ドラマ&映画の主題歌が常に頭の中で
流れていたり実際に口ずさんでいる状況ですので、鼻による演奏を開始した際
には、自然とその楽曲になっていたという可能性はあります。

現在は落ち着きつつある鼻の音ですが、それでも時々は予期せずぴゅーと鳴って
しまいますので、皆様とお会いしている最中にもそのような佐藤的鼻笛が響いて
しまうかもしれません。

ただ、あくまでもこの鼻笛は自然に発生しているものでして、佐藤自らの意思に
よるものではありませんので、皆様より、

もう一回、もう一回、

と、リクエストされましても、自らの鼻笛ではなく、最近頭の中に流れている歌
でご期待に応えることしかできませんので、ご容赦いただければと思います。

季節の変わり目、気温の低下により、体調を崩しやすい季節です。

皆様におかれましても、どうぞ体調の変化には注意され、佐藤のように鼻笛が
鳴る事態とはなりませんよう、ご自愛ください。

それでは。

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