皆様、犬は好きですか?
佐藤は好きです。
特に、柴犬とゴールデン・レトリバーが好きなのです。
ただ、その犬達を家族として迎える予定は残念ながらありません。
わんちゃんがいる生活は楽しそうではあるものの、そのお世話はとても大変なのだろうなぁと想像してみたりします。
中でも、散歩は特に大変だなぁとよく思うのです。
朝の通勤時、夜の帰宅時、雨の日、風の日、雪の日、暑くてとんでもない日、色々な日がある中で、あちこちの場面で、わんちゃんの散歩をしている方を見かけます。
佐藤、あまり詳しい知識はありませんが、健康維持やストレス解消という観点からも散歩が必要であるということは知っており、日課としていかなる時にも実行していくというのは、大切な家族の一員のためとはいえ、なかなかのものです。
さて、そんな中、つい先日の帰宅時にあるシーンを見ました。
それは、佐藤の自宅にほど近い交差点でのことです。
自家用車で走行していたのですが、その交差点には一時停止があることから車をストップさせました。
すると、右側から女性の方が歩いて来るのが目に入ったのです。
すでに外は真っ暗になっており、視界もあまりよろしくない状況でしたので、まだ多少の距離はあったものの、佐藤はその歩行者の方に先に行っていただこうと思い、そのまま停止しておりました。
そうしますと、段々と近づいてくる女性の方の右手に長い紐のようなものが見えたのです。
そして、その紐は大きく揺れています。
佐藤のポジション的にその全ては見えなかったものの、紐の先には何か金属製の金具がついていて、車のライトに反射していたのです。
なるほど、と佐藤は納得いたしました。
と、言いますか、割と日常的な光景であったのです。
皆様も想像がつくことと思いますが、長い紐はつまり、犬用のリードであろうとすぐに佐藤は予想できまして、その先にはきっとわんちゃんがいて、散歩中なのだろうと思いました。
外は暗く、なかなかの寒さになってきているにもかかわらず、散歩をするのは大変だなぁと思いましたし、同時に、あちらこちらと元気に走り出すわんちゃんも中にはいるわけですので、自身の車の目の前を通行する瞬間には注意をしなければいけないと感じました。
特にその時、女性の隣には大型犬の存在は確認できなかったことから、おそらくは小さめのわんちゃんと共にいるのだろうと思いましたし、リードの揺れ方からも元気に走り回っている可能性が高いと感じまして、万が一、車の下に潜り込んだりすると大変ですので、無事に通り過ぎるのを待っていたのです。
ところが、女性の方は佐藤の車の右側、近いところまできて、歩みを止めました。
その間も、リードはゆらゆらと揺れています。
佐藤、女性とわんちゃんに道をお譲りしたいと考えていたものの、佐藤の行く先は直進でして、左右の車の流れを常に確認しておりましたら、ちょうど良いタイミングで車両が1台もいなくなったのです。
これはチャンス、というのが佐藤の本音でした。
信号のない交差点であり、左右からの交通量は朝晩の通勤時にはけっこうなものであるにもかかわらず、今は1台たりともいないのです。
佐藤は、先ほどお伝えしましたように、わんちゃんの動向に注意しなければと考えておりましたので、右側に迫っていた女性の動き、そしてリードの動きをよく確認しながら交差点を直進することにいたしました。
そして、交差点を渡り切った辺りでサイドミラー、バックミラーで後方を確認してみましたら、そこには、女性が長い紐をぶらぶらさせて歩いている姿があったのです。
…。
……おわかりになりましたでしょうか。
リード、なのかどうかすらもすでにわかりませんが、佐藤がてっきりそうだと思っていたものはただの紐でありました。
いえ、その紐自体は、本当にリードなのかもしれません。
が、しかし、肝心のわんちゃんはどこにもいないのです。
つまり、佐藤が見た女性の方は、長いリードのような金具付きの紐をぶらぶらとさせながらただお一人で歩いていた、ということになります。
これは、どういうことなのでしょうか。
佐藤がわんちゃんを見逃した、という可能性もなくはないのですが、すぐ近くにいた時と違って直進後は少し離れたところから見ましたし、周囲がよく見通せたことからも、女性がお一人であるのは確かであり、明らかでした。
そうなりますと、季節外れのお話しになってしまいますが、何か、こう、コワイ系のお話しで、佐藤には見えないだけで、実はリードの先には…。
と、いうのは考えただけで怖ろしいのでやめますが、まぁ、そのようなことなどまずないとは思いますし、えぇ、そちら方面のことというのも、限りなくゼロだろうとは思いつつも、完全否定はできない状況だったのです。
あるいは、きちんと現実的に考えるとするならば、その紐の存在がとにかく気になります。
地面に近いところまでの長さがありましたが、それを短くまとめるなどせず、ましてや前後左右にぶらぶら揺らしながら歩くという理由が、佐藤にはどうしても見つかりません。
いつかわんちゃんと散歩をするための、予行演習なのでしょうか。
それか、これも本当はあまり想像したくないのですが、かつて一緒に過ごしていたわんちゃんに何かがあり、そのことを思い出しながら…、
というのも非常に悲しくなってしまいますのでやめておきます。
佐藤的に、いつものブログ的な雰囲気でありのままにいくのだとすれば、
とにかくおもしろかったです!
何らかの理由が女性の方にはあった可能性もありますので、それらに配慮をせずして素直に感想をお伝えするのは失礼かもしれませんが、率直なところ、佐藤は女性とわんちゃんの安全面に注意しなければと考えていたことからも、車を直進させて確認した直後には、
「ひ、紐だけかよっ!」
と、思わず声がもれてしまいました。
そんなわけで、長い紐ぶらぶらの本当の理由は今もわかりません。
何か、新しい競技があって、それで成果を出すためのトレーニングであったのか、
リードの先についていたのはわんちゃんでも猫でもなく、ペットのKだったのか、
その紐はあくまでもファッションの一つであったのか、
外は暗いということもあり、怪しい者がやってきた時にシューッ!と紐を投げ、相手をぐるぐる巻きにして撃退するという護身用であったのか、
はたまた、新体操におけるリボンのように、クルクルクルクルと芸術的に回したり、高い位置まで投げて側転などをしてからキャッチするためのものであったのか、それは全くの謎なのです。
そんなわけで、毎日ブログ更新チャレンジを続ける中、今まで以上に周囲へのアンテナを張り巡らせている佐藤ですが、ちょっとした出来事を短いブログにしようとしましたら、やはり今回のように長くなってしまいました…。
今後は、かなりのショートバージョンブログも、もう少し増やしていきたいと考えております。
長い紐ぶらぶらについて何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せください。
それでは。