みなさんこんにちは、医事課の濱田です。
先日、何気なくyoutubeで動画を見ていると、「日本人はどこから来たのか…」
のようなタイトルが目につきました。
同じようなタイトルの動画見てみましたが、もう少し詳しく知りたくなりちょうど
特集をしている雑誌があったので買ってみました。
その特集によると、、、
縄文人は3万年ほど前に東アジアの大陸部にいた集団からわかれて日本列島にやってきた
集団で、アジアでは最も古い人類集団を起源にもつとみれているようです。
日本列島には、1万6000年前から3000年前まで存在していました。
そして現代の日本人は、その縄文人が大陸から渡来した集団と混血して現在の日本人
になったという説が有力であったところ、近年の科学の進歩DNAなどの遺伝情報の
解析ができるようになり少しずつわかることも増えてきているとのことです。
その最近の研究によると縄文人由来の遺伝情報を持つ人の割合が現在でも地域差が
あるとのことです。(東北や関東の一部、鹿児島で高い)
これは、混血する際にも時間がかかっておりかつ地域的な差が生じていたといこと
でありそれが現代の日本人の遺伝情報に残っているのはすごいことだなぁと思い
ます。
一方、縄文人と混血した渡来した集団の遺伝情報も単純にどこの地域の人々に近い
というわけではなく、非常に多様な遺伝的背景をもつ人たちであったとのことです。
ただ、愛知県の朝日遺跡から出土した人骨の遺伝情報によると中国東北部地域の
遺伝情報と最も近かたったようです。
今後も新しい遺跡が出てきたり、技術の進歩が進むとより詳しくわかってくる
ともっと詳しいことがわかるのではないかと期待しています。
なお、縄文人の遺伝情報の研究には、私の出身地の稚内の沖にある礼文島の船泊遺跡から
発掘された人骨のデータが用いられており、機会があれば訪れてみたいなぁと
思っています。
参考文献:
日経サイエンス2024年2月号「特集:DNAが語る古代ヤポネシア」
https://www.nikkei-science.com/202402_038.html